1/2ページ目 俺の名前はティエリア・A・シュヘンベルグ。 5年前、父さんのイオリア・シュヘンベルグと母さんのヴェーダ・シュヘンベルグを交通事故で亡くし、天涯孤独の身となった。 親戚中をたらい回しにされた後、心優しいセイエイ夫妻に引き取られた。 「ティエリア、学校はどうだ?ガンプラ仲間は出来たか?」 この家の主人の刹那さん。無口無表情だが、いつも俺のことを気遣ってくれる。 「ティエリア、今日の弁当は肉じゃがだ。傾けたら汁がこぼれるから気を付けろよ。」 料理上手な奥さんのロックオンさん。彼女のじゃがいも料理は絶品だ。最近の俺の目標は、学友から弁当のおかずを死守する事だ。 俺は、この温かい家庭に引き取られ、とても満ち足りた生活をおくっている。 だが、俺には幼い頃から、人には言えない悩みがあった。それは、 ――他の人に見えないモノが見えること―― 「…よって、この命題の対偶は真であることが分かる…。諸君、ここまでで質問は?」 マネキン女教諭の数学の時間。 窓側の席に座っていた俺はふと外を見て、絶望した。 1人の男が、口からシュワシュワした液体を吐きながらフヨフヨと宙を浮いている。 ここは3階。あれは絶対に妖怪だ。 「大佐のキッスはいただきだぁ!」 ……関わらないほうがいい。 俺は見なかったことにしようと目をそらした。 [指定ページを開く] <<重要なお知らせ>>@peps!・Chip!!をご利用頂き、ありがとうございます。
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