大学パロ

助教授のオシゴト2
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俺が助教授になって最初に与えられた仕事。

ゼミのリーダー。


要するに、ゼミの監督だ。







学校の先生みたいなことをしなければならないのかと思っていた。
(実際に俺は助教授という教職なのだが)


しかし、想像していたような面倒なことはほとんど無かった。



まあ、大学生にもなれば皆自分のことはたいてい自分で出来るもんだ。

それに、国内随一の学力を誇かる大学の生徒で、さらにイオリア・シュヘンベルグに選抜されたメンバーだ。
みんな非常に優秀だった。(みんな非常に個性的ではあったが。)






俺の手を一番煩わせていたのは、むしろ年長の院生たちだろう。



クリスは何度言ってもドアをそっと閉めない。

アレルヤは実験に失敗するとすぐに泣く。

アレルヤの双子の弟のハレルヤは実験中でさえガムを噛んでいる。

ミハエルはハレルヤと喧嘩を始めると、誰かの血が流れるまでは決して止めない。



情けない23歳ばかりだ。

まぁ、全員頭脳だけは ずば抜けて優秀なので仕方がないが。







俺の手を一番煩わせるのは、今年院生1年のティエリア・アーデだった。


俺はゼミで会うまでティエリアと会話したことはなかった。

しかし彼は以前から、その中性的な美貌と、優秀さと、辛口で豪胆な性格のせいで学内では有名だった。



そして、初対面の印象も最悪だった。

初めてのミーティングの日、いきなり面と向かって、

「貴方の論文を拝見しました。率直に言うと、あのような理論は極めて無謀です。」

と食ってかかられた。


初対面の、しかも立場的に上の俺に向かって、よくもまあそんなに不遜な態度をとれるもんだ。

俺は唖然として聞いていたが、彼の批判は確かに、鋭いところを突いていた。



あの時ミレイナちゃんが、

「アーデさん、この前の写真、ミレイナのブログに載せますよ。」

と諫めて(脅して?)くれなかったら、俺は泣いていたかもしれない。

(ちなみに、俺はその写真とやらが気になって仕方がない)






とにかく、ティエリアは口うるさい。

冷房は28度、暖房は20度でなければすぐに「貴方は助教授としての自覚が足りない」と文句を言う。


まるで小姑だ、いや、ま さ に 陰険な小姑だ。








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