大学パロ

故郷の歌、お袋の味
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うちのゼミは、原則年中無休だ。

構内の警備係に連絡しておけば真夜中でも研究できる。

祝日休日も、特に指定しない限りは自由参加にしている。




研究スタイルも、各々が課題を見つけ、研究し実験する、という感じだから、みんな伸び伸びしている。

悪く言えば、協調性がない、のだが……。











今年新しくゼミに入った3人、ソーマ、フェルト、刹那には、研究対象のGN粒子の基礎構造を教えるため、休講の土曜日には朝からゼミに通うように指示していた。

3人とも「クソ」がつくほど真面目だから、無遅刻無欠席。
非常に教え甲斐があった。















「じゃ、今日の講義はここまでな。午後は、帰宅してもいいし、空いてる実験室を使ってもいいぞ。解散!」

三人とも、小学生のように声を揃えて、「ありがとうございました。」と礼をする。


刹那は全く違和感がない。(もちろんそんなこと、本人には言えないが)





「フェ〜ルトーー!!、ご飯食〜べよーー!!」

「………クリス、」

クリスはフェルトがお気に入りらしい。

初日に刹那に強烈なハグをかましたクリスは、同じようにフェルトにも「カッワイーー!!」と言って抱きついていた。


無表情なフェルトも、嫌がってはいないようだ。











ふと、研究室を見ると、刹那の姿がない。





刹那は休憩時間になると、すぐに姿を消してしまう。

実際、俺は刹那が休憩している姿を見たことがない。









「クリス、刹那知らないか?」

「え?さっきまでそこにいたよね。今日はもう家に帰ったのかな?」

「……刹那、午後は実験する、って……。」



フェルトと刹那も仲が良い。無口・無表情同士、何か通じるところがあるのだろうか。



「へぇー、刹那が言ってたの?」

「……口では言ってなかったけど……、……わかる………。」
















え?テレパシー??










廊下のベンチでは、沙慈とルイスとソーマが食事をとっていた。

「食事中悪いな。ソーマ、刹那の奴、知らね?」

「刹那君ならあちらに……。」

水筒のカップをいったん置いて、階段を手で示した。


「かばんを持って階段を上がって行きましたから、屋上で食事をとるつもりではないでしょうか?」

「そうか、サンキュ。」






水筒派のソーマに礼を言い、俺は自分の弁当とペットボトルのお茶を持って、屋上へ向かった。















****
後書き:ソーマちゃん水筒派説は、セカンドシーズン第1話から生まれた妄想です(*^ω^*)
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