民法Ⅲ（倉田）①１９９７～２０００年度
経営法学科 平成１２（２０００）年度
１．ある土地が、Ｘ→Ｙ→Ｚと譲渡されたが、登記名義は、依然としてＸのままである。Ｚは、
自分名義の登記にするために、どのような法的手段をとればよいか。
２．Ａは非常にお金のやりくりに困っていたので、Ｂ（貸金業者ではない）から、２０００万円
を年利率２割、期間１年の約定で借り受け、その弁済期日が到来したのでＡは、とりあえず
利息分として任意に４００万円支払った。この場合の法律関係について説明せよ。
なお、利息制限法所定の利率は年１割５分である。
法律・経営法学科 平成１２（２０００）年度
１．Ｘ，Ｙ，Ｚが共同してＰから３００万円で、ある動産を買った場合にＸが１００万円だけを
持参して、Ｐにその動産の引き渡しを求めた。Ｐはどのように対応すればよいか。
２．ＡはＢに対して５０００万円の貸金債権を有している。ＢはＡにお金を返せなくなることを
知りながら、その唯一の財産である時価５０００万円の土地をＣに３５００万円で売却し、
さらにＣがＤに当該土地を４０００万円で売却してしまった。Ａは、どのような法的手段を
とれるか。また、Ａがその手段を行使した場合の法律関係について説明せよ。
平成１１（１９９９）年度
１．Ａ・Ｂ・Ｃの３人がＤに対して３０００万円の連帯債務を負担している（Ａ・Ｂ・Ｃの負担部分は平等とする）。Ｄが死亡してＡが単独相続した場合の法律関係について説明せよ。
２．ＹはＸとの間で金銭消費貸借契約を締結していた。その返済期日が来たので、Ｙは、元金・約定利息をきちんと揃えてＸの住所に持参した。ところが、ＸはＹに無断で引っ越しをしており、その期日に返済することは出来なかった。この場合の法律関係について説明せよ。
平成１１（１９９９）年度
１．Ａ・Ｂ・Ｃの３人が共同してＤに対して自動車１台（価格３００万円）の引き渡しを請求する債権を有する場合に、Ａ・Ｄ間で自動車のかわりに３００万円を給付することに更改した。この場合の法律関係について説明せよ。
２．Ｘの所有する建物をＹが賃借し、さらに、ＹはＸの承諾を得て、その建物をＺに転貸していたところ、Ｚの過失によって、その建物は全焼してしまった。この場合の法律関係について説明せよ。
法律・経営法学科 平成１０（１９９８）年度
１．ＸはＹとの間で、Ｙ所有の土地の賃貸借契約を締結した。ところが、その土地はＺが不法占拠していた。Ｘはどのような法的手段をとれるか。
２．ＡはＢとＣが共有する自動車を３００万円で購入した。Ｂがこの自動車の引渡し債務を免除されたときの法律関係について説明せよ（Ｂ，Ｃの負担部分は平等とする）。
法律・経営法学科 平成１１（１９９９）年度
１．ＸはＹとの間でＺ建物（Ｘ所有）取り壊しの契約を締結した。しかし、Ｙは約束
ん の期日がきてもまったくやろうとしない。Ｘはとにかく取り壊して欲しいのであ
るが、どのような法的手段をとればよいか。
２．Ａ，Ｂ，ＣがＤに対して９００万円の連帯債務を負っている（負担部分は平等と
する）。ＡはＤに対して５００万円の反対債権を有している。Ａが相殺を援用し
ないうちに、ＤがＢに支払いを求めてきたときの法律関係について説明せよ（弁
済の事前・事後の通知義務は履行するものとする）
法律学科 平成９（１９９７）年度
１．Ａ，Ｂ，Ｃの３人がＤに対して自動車（３００万円）の引き渡しを請求する債権を有する場合に、ＡがＤの債務免
除した。この場合の法律関係について説明せよ。（Ａ，Ｂ，Ｃ，の内部的割合は平等とする。）
２．ＸはＹの土地を建物は建てないという約束で借りていた。しかし、ＸはＹに無断で建物を建ててしまった。Ｙはどの
ような法的手段をとればよいか。
法律・経営法学科 平成９（１９９７）年度
１．ＸがＹから家具の寄託を受けたが、その保管が不十分でＺに壊されてしまった。そこで、ＸはＹに家具の価格相当額
を全額損害賠償として支払った。この場合の法律関係について説明せよ。
２．ＡはＢに対して１０００万円の金銭債権を有している（弁済期到来）。ＢはＣに対する１２００万円の金銭債権の他
には資産と呼べるものが無いにもかかわらず、ＢはＣに一向に取り立てる気配が無く、時効消滅寸前である。Ａはど
のような法的手段をとればよいか。
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