必殺ブログ

2011年11月08日(火)
【#17「勇次、吉原遊女に惚れられる」】
#17「勇次、吉原遊女に惚れられる」

夜になり加代が仕事から帰宅する。
あまりの寒さに加代は隣に住む順之助の家で暖を取る事にした。
順之助の家には、お民が勉強しに来ていた。
加代は順之助の家に上がり込むと熱いお茶を飲み出す。
順之助は加代に昼間、隣に新しい住人が引越て来た事を教える。
名前は彦太郎と言った。
加代は引越の挨拶に来て何か持って来たかと順之助に訪ねるが持って来なかった事を教える。
加代は順之助が、ごまかしていると疑ったようだが順之助は…そんな事はしていないと言う。
それを聞いた加代は、いきなり順之助の家から出て行こうとする。
順之助は気になり加代に、どこへ行くか聞くと彦太郎の家に行って礼儀を教えてやると言う。
順之助は呆れるが加代は無視して出て行く。
穴から隣を覗く加代だったが、あまりの貧乏さに呆れて帰ろうとしたが中から小判の音がして再び覗く。
彦太郎が小判を数えている姿を見て驚く。
彦太郎は貧乏な暮らしをしてでも金を貯めなくてはならない理由があったのだ。
彦太郎には兄が居た。
兄・平蔵は金には糸目をつけない男で派手に使い込んでいた。
貧乏くさい彦太郎を普段から馬鹿にしていたのだ。
絶対に兄と同じ人生は歩まないと心に決めていた。
兄には常に女性が居た。
その女性に金を貢いだ挙げ句、首を吊って自害した。
その死体を発見した彦太郎は兄と同じ人生を歩まない為に必死に働いて金を貯めて江戸にやって来たのだった。
その日の夜、彦太郎は華やかな吉原へとやって来た。
そこで、イザコザに遭遇する。
心配になった彦太郎は近付いて見ていた。
隣の男は心配する事はないと言う。
その男は勇次だったのだ!
まだ、イザコザが終わらない所へ小紫と言う吉原一の売れっ子が出て来て、その場を収めるのであった。
小紫が投げた簪に群がる男達を小紫は冷たい視線で見つめていた。
彦太郎は小紫の美しさに一目惚れしてしまう。
当然、彦太郎みたいな貧乏くさい男なんて小紫が相手にする筈もない。
彦太郎は勇次と知り合いになりたくて後を尾行する。
勇次が店に入って行ったが彦太郎は店の前でウロウロするだけだった。
夜回りに来ていた主水は不審な彦太郎に気付く。
中に入った勇次は相変わらずのモテぶりを発揮!

勇次が帰る時に主水が目で合図した。
その先には彦太郎が待っていた。
彦太郎を撒いた勇次は主水に経緯を話す。主水は彦太郎から話を聞き出した。
どうやら吉原での遊び方を勇次に教えてもらいたいと勇次が帰る時に主水が目で合図した。
その先には彦太郎が待っていた。
彦太郎を撒いた勇次は主水に経緯を話す。

主水は彦太郎から話を聞き出した。
どうやら吉原での遊び方を勇次に教えてもらいたいと言う。
主水は勇次に彦太郎と関わり合いになる事を心配していた。
主水は言いたい事だけ告げると去って行った。
その姿を見送った勇次は苦笑いをしながら、その場を去る。
翌朝、上司の田中と主水達は高い利息で金を貸していた両替屋を捕まえた。
番屋へ連れて行く途中で主水は天城屋利兵衛に声を掛けられる。
主水は天城屋から金を借りていたが、まだ返してはいなかった。
その会話を田中が聞いてしまい疑いの目を主水に向けるのだった。
主水は何とか、その場をごまかし去る。
利兵衛は弥助と言う男と裏で何かを企んでいた。
小紫は朝から機嫌が悪かった。
昨夜、小紫が投げた簪を受け取った男と一夜を共にしたが小紫は気に入らなかったのだ。
小紫は理想が高く、なかなか気に入る男など見付かる筈もなかった。
小紫が働いている吉原の遊女は金を預けて利息で着物を渡す金貸し屋の商売人が来ていた。
小紫も金貸し屋と繋がっていたのだった。

勇次が仕事をしていると彦太郎が訪ねて来た。
アチコチ探し回って、やっと勇次を見つけ出したのだ。
彦太郎は勇次に頼みたい事があると話を切り出す。
勇次の家の前を加代が通りかがり家で休ませてもらおとしていると中から声が聞こえて来て加代は覗き見をする。
彦太郎は勇次に小紫との仲を取り持ってもらえるように頼むが勇次は断るのだった。
相手が小紫と知った勇次は彦太郎に高嶺の花だからやめておけと言うが彦太郎は一歩も引かない!
勇次は修理した三味線を届けなくてはならないからと彦太郎を帰らせようとするが彦太郎は帰ろうとしない。
困り果てた勇次は番屋へ訴えると言うと彦太郎の顔色が変わり帰る事にする。
覗き見をしていた加代は急いで、その場から離れる。
勇次に見捨てられた彦太郎は川に来ていた。
彦太郎を尾行していた加代は声を掛ける。
彦太郎の持っている金に目が眩んだ加代は立派な男にさせるべく手伝いをする。
まず最初は髪結いから!
その間に加代は新しい着物を新調する。
加代は着物を値切りした挙げ句、ちゃっかり自分の着物も買う始末。
せんとりつは、お金を預けに金貸し屋の天城屋に来ていた。
中には沢山の人が居て2人は不安になる。
お金を預けたが、たいした品物は貰えなかった2人はタダで貰える品物を沢山、貰って帰る。
天城屋の店の前で主水が2人を見付けて声を掛けた。
主水は金を借りに来たのではないかと疑い始める。
主水に文句を言いながら帰って行く2人を呆れ顔で見送っていた。
小紫が2階から外を眺めていると勇次の姿を見つける。
小紫は勇次を一目見て気に入ってしまう!
小紫は吉原で働いている若い男に頼み事をする。
勇次は吉原の馴染みの店に入って行った。
夜になっても勇次は店から出て来ない。
勇次に惚れている遊女は国に帰る話をするが勇次は淋し気な表情を浮かべる。
吉原から出た勇次は川で若い男から小紫の簪を受け取る。
若い男が去った後、勇次は受け取った簪を木に投げつけ、その場を去る。
その後、加代が川へやって来て木に刺さっていた簪を拾い持ち去るのだった。

翌朝、加代は簪を見てもらう為に秀の家に来ていた。
秀の話だと簪は小紫の物に違いないと言われ加代は彦太郎の為に役立てたいと張り切る。
それを知った秀は加代に、あまり深入りするなと忠告をするのだった。
加代は軽く聞き流し秀の家から立ち去る。
加代は順之助の家に来ていた。
順之助に頼んで女性にモテるような薬がないか聞きに来ていたのだ。
本で探しあてた鹿を捕まえる為に順之助は加代に山の中へ連れて行かれてしまう。
結局、鹿は捕まれられなかった。
山から帰って来た加代は彦太郎の家に上がり込んでいた。
少しだけ見映えが良くなった彦太郎だが…加代は小紫の事を諦めるように言うが彦太郎は諦めるない。
加代から貰った簪を手に夜の街へと消える。
小紫がいる店に来て店の若い男に簪を見せる。
直ぐに中へと案内される。
小紫は部屋から一部始終を見ていた。
男の顔に見覚えがあった。
あの簪が勇次ではなく別の男が持っていた事に疑問を感じる小紫。
小紫は彦太郎を部屋に呼ぶように若い男に頼む。
彦太郎は小紫の居る部屋に来ていた。
美しすぎる小紫が目の前に現れ彦太郎は夢心地だった。
彦太郎は小紫の顔を見ていて死んだ兄貴の昔の女に似ていると言い出す。
小紫は他人の空似だと彦太郎に言う。
彦太郎は我慢が出来なくなり小紫に近寄るが軽くあしらわれてしまう。
翌朝、小紫は店の男達に昔、1人の男を言葉巧みに騙し金を巻き上げて最後には自殺してしまった男の話をする。
彦太郎は、その男の弟だったのだ。
しかし真相は違っていた。
小紫と男が共犯になり彦太郎の兄を自殺に見せかける為に木に吊したのだった。
小紫は彦太郎が金を溜め込んでいる事を知り兄と同じように騙して金を巻き上げようと企んでいたのだった。
その日の夜、小紫の企みにより勇次が気に入っている遊女を若い男を使って外へ呼び出す。
殺されるとも知らずに遊女は勇次が待っている場所まで来てしまう。
遊女は天城屋の手により殺されしまう。
天城屋が立ち去った後、彦太郎が倒れた遊女を発見して駆け寄る。
そこへ小紫がやって来て総てを彦太郎に話してしまう。
小紫が兄の女だった事を知った彦太郎は隠れていた天城屋の手にかか刺されてしまう。
彦太郎が倒れた場所には彦太郎が大事そうに抱えていた壺の中には沢山の小判が入っていた。

翌朝、川に心中した男女の遺体が発見され現場に来ていた主水は迷惑そうに文句を言うが上司の田中に怒られる。
勇次が遠くから見ていた。
加代も話を聞きつけて現場に来る。
勇次が主水に目で合図を送る。
2人の姿を見た主水は唯ならぬ予感を感じ始めていた。
小紫達が彦太郎から巻き上げた金を数えながら話をしていた。
勇次は聞き耳を立て事件の真相を掴むのだった!
夜になりアジトに仕事人達が集まる。
勇次は殺された遊女の変わりに依頼人になり恨みを晴らして欲しい仕事料を出した。
加代も彦太郎の恨みを晴らしたいと言い仕事料を出す!
仕事料を受け取った仕事人達は2人の恨みを晴らすべく出陣するのだった!

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