必殺ブログ

2012年01月07日(土)
【#19「秀、天気を当てる女に出逢う」】
#19「秀、天気を当てる女に出逢う」

秀とお民は帰る途中で雨に降られてしまい近くで雨宿りする事になった。
2人で座っていると、お民が1人の若い女性がやって来る事に気付く。
若い女性は雨を気にする様子もなくずぶ濡れのまま雨宿りをしに来た。
その姿を無言で見つめる秀…
秀達の側に座る女性は濡れた髪を手拭いで拭いていた。
秀とお民が雨が止んで欲しいと言う話を聞いた女性は直ぐに止むと言い、その言葉を聞いた2人は女性の方を振り返る。
女性は直ぐに、その場を立ち去る。
女性の言う通りに雨は直ぐに止んだ。
秀は女性の後ろ姿だけを黙ったまま見つめ続けていた。
空を見上げた秀の目には眩しい太陽の光が輝いていた。

奉行所に出勤した主水は誰も居ないと知り暢気にソバを食べていた。
そこへ上司の田中がやって来る。
主水しか居ない事に気付き声を掛ける。
自分は留守番の為に要ると田中に言うが逆に文句を言われてしまう。
何やら事件があったらしい…。
田中の話では天気の予想をして金儲けをしている女が居るので捕まえて欲しいと御交儀天文方から抗議があった事を話す。
主水は相変わらず暢気にソバを食べ田中は、お茶を飲み出した。
田中は庶民が勝手に天気を予想する事は禁じられており取り締まりの対象になると主水に言う。
しかし主水は屁理屈を言い田中に文句を言われる!
呆れた田中は主水に女を捕まえに行くように促す。
仕方なく主水はソバを食べ残したまま田中と出掛ける事になった。
河原の近くで沢山の人が集まっていた。
どうやら天気を当てる女性を目当てにやって来ていたのだった。
その女性の名は、お袖と言う。
ちゃっかり加代も話を聞き付けて来ていた。
加代が色々な人から話を聞いていると1人の女性に何を聞きに来たのか尋ねられ米が不作か豊作かを聞きに来たと言う。
そこへ主水の妻・りつと姑・せんがやって来た。
この2人も米の事を聞きに来たらしい!
加代は米を気にするって事は米相場をやっていると勝手に決めつけて2人に言うが断じて違うと言い張るりつだった。
3人が揉めているうちに家から、お袖と仲間の紋太が出て来た。
その姿を見た人々は、お袖を取り囲む。
お袖に各々が天気の事を聞く。
そこへ田中と主水がお袖と紋太を捕まえにやって来た。
田中達に人々は、お袖を捕まえないで欲しいと頼む。
田中は耳を貸さず2人を捕らえてしまう!
主水に気付いた加代は米の事だけは聞いて欲しいと頼むが主水はインチキだと言い放つ。
お袖と紋太は奉行所へ連れて行かれてしまった。
主水も奉行所へ帰ろうとして、りつとせんが居る事に気付き2人を早く帰るように促す。
主水達が去った後、お袖の家の陰から怪しい3人の男達が現れた。
その男達は天文方改・香田兵之進と米の仲買人・金兵衛・その手下だった。
3人は、お袖の力を利用して金儲けしようと企んでいたのだった!
番屋に連れて行かれた2人は自分達は悪くないと田中達に訴える。
しかし田中は天気で金儲けをしていた事は罪になると言い2人に天文方から取り調べがあると言う。
お袖は天気で金儲けしようと言ったのは紋太だから自分は無実だと言い番屋から逃げ出した。
主水は田中に言われて、お袖を探しに行くが見失ってしまう。
主水は、お袖に罪はないから紋太を天文方へ引き渡せば良いと田中に言う。
田中も、それで納得したのだった。
そこへ天文方改・香田がやって来て、お袖を渡して欲しいと言う。
しかし逃げられてしまった為、紋太を引き渡す事にした。
アテが外れた香田は困惑していた。
その日の夜、秀とお民は銭湯から家路へ歩いていた。
お民が何かに気付き秀を呼び止める。
大きな樽の中で、お袖が眠っていたのだ!
それを見た、お民は近付いて行く。
仕方なく秀も後について行く。
お民は寝ている、お袖に声を掛ける。
2人の会話を聞いていた秀は、お民に帰ろうと促すが、お民は家に泊めてあげようと言い出す。
お民は困り顔の秀を無視して勝手に泊める約束をしてしまうのだった。
お袖の家に紋太と香田が来ていた。
やはり、お袖は帰って来てはいなかった。
香田は、お袖が行方不明の今、紋太を処罰すると言う。
困り果てた紋太は香田に、お袖を必ず見付け出すと約束してしまう。
これが狙いだったのだ!
香田達は、お袖の力を利用して米相場で儲けようと企んでいたのだった。
紋太は香田達の策略に嵌められてしまった。

翌朝、秀の家では朝食の真っ最中だった。
いつもは2人だけの淋しい食事だが今朝は違っていた!
お袖が泊まっていたからだ。
お民は、お袖に住む家が見付かるまで泊まるように言う。
しかし、お袖は断る。
秀は2人の会話を無言で聞いていたが内心は困惑していた。
それを察した、お袖も困惑していたのだ。
食事が済んで秀は、お袖を外へと連れ出す。
お袖は、お民に黙って帰る事を秀に打ち明ける。
それを聞いた秀は、お民の気持ちを考えて自分の本心をお袖に話し始めたのだ。
それを聞いた、お袖は自分も一緒に居たいと話すが災難が起こるかもしれないと話す。
その言葉を聞いた秀は困惑する。
そして、お袖は自分の身の上話を秀に話し始めた!
出生の秘密・髪の色が違う苦悩・お天気を当てる力・夜鷹になった事・紋太との出逢い・江戸で金儲けする為に来た事!
話を聞いた秀は無言だった。
お袖の天気を当てる力について知りたくなり秀は順之助の家に来ていた!
そこには加代も居た。
順之助は本を出し秀に天気を当てる仕組みの説明をする。
話を聞いた秀は、お袖の一生逃れられない運命を知る事となる。
順之助の家を後にした秀は、おりくの家に来ていた。
お袖の話を聞いてもらう為だった!
おりくは秀に自分の正直な気持ちを伝えるべきだと言う。
帰ろうとした秀に勇次が本気になられると厄介な事になると忠告する!
その言葉を聞いた秀は無言のまま去って行った。
そんな秀を心配するおりくと勇次だった。
その日の夜、秀・お民・お袖の3人は…お祭りに来ていた!
お民とお袖が綺麗な髪飾りを見付ける!
秀は、その中から1本を手に取り…お袖の髪に挿そうとしたが、お袖は何故か嫌がる。
それを見た秀は、お袖に似合う簪を作りたいと言い出す!
しかし、お袖は断り続ける。
秀は正直に自分の気持ちを打ち明ける。
お袖は秀の本心を知り簪が出来るまで家に居る事を決意した!
秀達が店を見ている姿を紋太が偶然にも見てしまう。
翌朝、お袖は朝食の支度をしていた。
既に秀の姿はなかった!
寝ていたお民が起き出す。
そこへ秀も帰って来て食事の支度は自分達がするからと言う。
お袖が作った朝食を食べる3人。
失敗だらけだったが2人は、お袖を庇う。
食事の支度も満足に出来ない自分が悔しくてたまらなかった。

朝食が済んだ後、秀は簪を作る為に外へ水を汲みに行く。
その姿を後ろから見つめるお袖…
お民に秀の事を詳しく聞き始める。
秀に淡い恋心を抱き始めたようだった!
お嫁さんもらわないのかな?と心配になる。
お民は、そんな気持ちに気付き秀に聞きに行くと言う。
恥ずかしがる、お袖を無視して秀に近付くと…あのお姉ちゃんをお嫁さんにしたら?と聞く。
それを聞いた秀は勝手に決められないと言う。
秀は理由は言わないが、お嫁さんは貰えないと話す。
お民は貧乏だから?と言い秀は苦笑い。
その会話を聞いていたお袖は、その場に居られなくなり立ち去ろうとした。
その後ろから紋太が忍び寄り、お袖を外へ連れ出した。
紋太は、天気を当てて金儲けをしようと誘いをかけるが、お袖は断固拒否をする!
そんなお袖に罪から逃れる為に天文方の手伝いをしたら助けてやると言う。
しかし、お袖は断り続けるが…お金をくれると言う話を聞き心が揺れる。
紋太は断れば秀達も天文方に捕まると言われて苦悩する。
その日の夜、紋太はお袖を香田達の所へ連れて行った。
お袖は約束通り、お金を貰った。
香田は、お袖の力を試す為に明日の天気を当てるように指示するが何故か…お袖は天気がわからなくなっていた。
翌朝、秀の家では突然居なくなったお袖が気になっていた。
お民は、お嫁さんは要らないと言ったからだと秀に言う。
何かを察した秀は、お民を問い詰める!
その頃、お袖は天気を当てようと頑張っていたが朝になっても…わからなかった。
お袖にとって天気が当てられなくなる=普通の女性になれた…と言う喜びを感じていた。
しかし香田達は、それを許す事など出来なかった。
もう利用する価値もなくなったと言う香田。
しかし金兵衛は、それを逆に利用して新たな企みを考えていた!
お袖は金を貰える為ならと金兵衛の策略に乗ってしまうのだった。
おりくと勇次が秀の姿を見掛けて声を掛ける。
勇次は秀に、お袖が天気を当てる商売をしていると教える!
その頃、お袖は嘘だとわかっていながらも金の為に天気予想をしていた。
お袖の言葉を聞いた人々は米を買いに走り回っていた。
加代は偶然にも、りつとせんに逢い米を買うように持ち掛けた。
それを聞いた2人は急いで家に帰り有り金全部を使って買う事にした。
企みが成功した金兵衛達はカラクリを知っている、お袖の口を封じようとしていた。
香田は、お袖の所へ行き虚偽だと言う事を証拠に刀で刺した。
お袖の嘘により人々は混乱状態…
秀は勇次から聞いた場所へ行くと何者かに川へ落とされる、お袖の姿を見た。

金兵衛達の思惑通りに事が進んでいた。
一方、お袖を川から救い出した秀は何処かの蔵に連れて来た!
瀕死の状態のお袖から香田達の企みを聞く秀。
秀が救い出したお袖は秀の腕の中で静かに息を引き取った。
悲しみを堪える秀だった。
夜になりアジトに集まる仕事人達…
お袖から貰った包みは真っ赤な血で染まっていた。
秀は仲間達に香田を自分に始末させて欲しいと頼む!
それに対して何も言わぬ仲間達…
ただ主水だけが、わかったと一言だけ言う!
仕事料をそれぞれ受け取った仕事人達はアジトを去って行く。
最後に残った秀は、お袖から貰った血染めの包みを手に取りアジトから消える。
外は雨が降っていた。
お民は寝ないで布団の中に居た。
秀は、お袖が死んだ事を告げる事が出来なかった。
お民を寝かせた秀は武器の簪を取り出し、お袖の恨みを晴らすべく雨の中…出陣するのだった!

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