必殺ブログ

2012年07月09日(月)
【#21「主水、仲人を頼まれる」】
#21「主水、仲人を頼まれる」


若い娘がすれ違い様、若い男性を刺し殺す事件が起きた。
しかも白昼堂々の殺しだった。
若い娘は休憩をしていた、せんとりつの側を何事もなかったかのように去って行った。
その姿を見た2人…。
その後、まもなく刺殺死体が発見されて周囲は騒ぎ出す。
せんとりつの2人も走って見に行く。
ある屋敷では何人もの若い娘達が藁で出来た人型を相手に殺しの教育を受けていた。
その中に居る、お八重と言う娘だけは他の娘達とは違い殺し屋としての素質がなかったのだ。
殺し屋の親分は近江屋の主人・角蔵だった。
お八重のやる気のない姿を見た手下の男は罵倒を浴びせ頬を叩いた。
そこへ若い娘が何事もなかったかのように帰宅する。
実は、この娘こそが白昼堂々と殺しをして来たのだった。
仕事に成功した事を知った角蔵は機嫌が良くなる。
角蔵の妻・お六は若い娘達に殺しが上達するように言う。
お六は若い娘達に一息入れるようにと言い、その場から立ち去るように指示を出す。
実は娘達には知られたくない話をする為に邪魔だったのだ!
身寄りのない娘達を大勢引き取り面倒を見ているから世間からは「仏の近江屋」と言われている。
しかし…裏では娘達に大麻を吸わせて殺しをするように仕込んでいたのである。
その頃、南町奉行所では白昼堂々の殺しが起き筆頭同心・田中はピリピリしていた。
それを見ていた主水は相変わらず暢気な事を言い田中に怒られてしまう。
しかも殺された相手は相当な剣術の達人であった。
若手同心・倉田が結婚する事になり独身である田中のは代役を他の同心達に頼むが全部、断れてしまい仕方なく田中は主水に仲人を頼む事にした。

秀が魚屋で買物をしている姿を若い娘が無言で見ていた。
その娘は秀を尾行していたのだった。
大根を買った秀は帰路の途中で水をかけられてしまい左腕を捲る。
その腕にはホクロがあった。
それを見た若い娘は顔色が変わる。
秀は誰かに尾行されている事を薄々と気付き早足で帰る。
尾行していた秀を見失ってしまった若い娘は慌てる。
秀は相手の正体を知る為に身を隠す。
相手が若い娘である事を知った秀は背中を向けて帰ろとしたが、若い娘は秀を「兄さん」と呼んだ。
その言葉に驚く秀に若い娘は泣きながら抱き付かれて慌てる。
自分の家に帰宅した秀…
若い娘が外で、お民と遊んでいる姿を加代が見ていた。
秀から話を聞いた加代は人違いだと言い張る!
嬉しそうな秀に加代は騙されていると忠告すると秀は笑いながら否定する。
若い娘の住まいを聞くと秀は近江屋の事を話す。
金になると思った加代は秀に娘の事を調べると言うが断られる。
断れた加代は秀に情に脆いから気を付けなと忠告して去って行く。
外を見ながら秀は昔の事を思い出していたがハッキリした記憶がなく苦笑いする。
その頃、中村家では仲人の話で盛り上がっていたが主水はイマイチ乗り気ではなかった。
主水は、せんに仲人の挨拶の練習をさせられる。
せんとりつは自分達の着物だけを新調していた。
主水は自分の着物の事を聞くが買っていないと言われガッカリする。
着物の事で浮かれていた2人は主水の弁当を作るのを忘れていて主水に文句を言われる。
主水は雨が降る中、傘も差さずに挨拶の練習をしながら歩いていた。
そこへ田中が来て声を掛けて来て殺しの下手人の目星がついたかを聞いて来た。
聞き込みもしていない主水に呆れ果てた田中は、さっさと立ち去る。
加代は勇次の家に来て秀に妹がいたと言う話をする。
それを聞いて勇次は驚く。
話だけすると加代は勇次の家を去る。
今度は順之助の家に加代は来ていたのだ。
順之助の話で兄弟は似ている所があると聞いて医者になれない順之助が心配になり本当の親子じゃないかも…と告げる!
不安になった順之助は自分の家に帰って来た。
そこで両親が声を荒げて自分の会話をしているのを聞いて慌てて飛び出す。
両親は捨て犬の話をしていたのを順之助が勘違いをしていたのだった。
両親の会話を立ち聞きしてしまった順之助はショックで塞ぎ込んでいた。
後で捨て犬の話だった事を知った順之助は元気になる。
お六が殺しの依頼人から仕事料を受け取っていた。
勇次は主水の家に来ていて主水が仲人をする話を聞く。
そこへ主水が倉田を連れて帰って来た。
玄関にある草履を見て勇次が来ている事を知る。
中から勇次が出て来て主水に稽古代を払うように催促すると主水が嫌な顔をする。
家の中へと通された倉田は戻って来た主水に礼金を渡して帰ってしまう。
倉田を見送りに出た2人の姿を確認した主水は渡された礼金を確認して嬉しそう!
そこへ戻って来た2人は主水に礼金の事を聞くが主水は惚ける。
近江屋では若い娘達が大麻を吸っていた。
依頼人からの仕事料を受け取って来た、お六が帰って来た。
また仕事の依頼が来ていた。
その翌日、若い娘が人殺しをした。
そこへ見回りに来ていた主水と倉田。
その2人の横を若い娘とすれ違いになる。
この娘こそ殺しの下手人だった。
殺しの現場に居合わせた2人…
殺された男の着物に花びらが落ちていたのに気付く倉田。
さっき、すれ違った若い娘が抱えていた花と同じだったのだ。
倉田は主水に現場を頼むと言い娘の後を追いかけて行く。
娘を見つけた倉田は尾行する!
その倉田を尾行する男。
前から来た別の仲間に倉田は殺されてしまう。
仲間の男が倉田の遺体を木に隠した。

主水が町を歩いていると加代と出会う。
人探しで大金が手に入ると主水に自慢するが主水は興味なし。
加代は秀に妹が居た話をするが主水は興味なしだった。
それよりも倉田が行方不明になったので探していると加代に言うが興味なしだった。
秀は仕事の真っ最中!
そこへ、お八重が訪ねて来る。
ハッキリした記憶がない秀だが妹だと信じる事にしたのだった。
秀に相談したい事があって訪ねた筈だったが何も言わずに立ち去ろうとした。
秀は自分が作った簪を髪に挿してやった!
その夜、田中と主水は倉田の行方を探
しに夜鷹が居る河原へとやって来ていた。
そこには夜鷹になった加代が居た。
主水の話だと加代が昼間探していた人物は見付かったと瓦版に載っていたと言う。
その話を聞いた加代はガッカリ…
そこへ田中が来て主水に声を掛けて別の場所で探すと言われて立ち去る。
1人の夜鷹が加代に話し掛けて来た。
子供を育てられないから売ってしまったと言う。
その話を聞いた加代は儲かると張り切る。
近江屋では、お八重が角蔵に仕事がしたくないと打ち明ける。
兄が見付かった事を話すが角蔵は本当の兄は殺されていると言う。
売られた子供を尾行した加代は近江屋の別宅へと来ていた。
加代は屋敷の中へと入って行った。
お八重は逃げ出さないように蔵へ監禁されてしまう。
加代は、若い娘が近江屋の秘密を暴露してしまい蔵へと連れて行かれる場面を見てしまった。

翌朝、順之助の家に秀・お民・加代が来ていて大麻について調べていた。
順之助が調べた内容を聞いた加代は近江屋が何か企んでいると言う。
昨夜、屋敷に忍び込んだ加代は若い娘が蔵に監禁されている事を話すと…それを聞いた秀は何かを察したらしく家を飛び出して行った!
秀は近江屋の別宅へと来ていた。
そこで秀が見た光景は若い娘達が殺しの訓練をしている姿だった。
蔵に監禁されていた、お八重を説得する為に角蔵と手下の男が居た。
しかし、お八重の気持ちが変わらないと知ると手下の男が刃物で刺した。
2人が立ち去ると秀は蔵の中を覗くと、お八重が瀕死の状態で倒れていた。
慌てて蔵の中へと入る秀はお八重を抱き起こす。
秀に感謝の気持ちを打ち明けると腕の中で静かに息を引き取った…
お八重を腕の中に抱きながら秀は怒りの炎を燃やしていた。
その夜、いつものアジトに集まる仕事人達…
加代は倉田を殺したのも近江屋だと主水に言う。
大麻を使い若い娘達に人殺しをさせるやり方に許す事など出来ない!
秀は仕事料として、お八重に渡した簪を出して立ち去ろうとする秀を主水が止める。
秀に簪を仕舞うように言う。
主水は仕事料なら自分が出すと言い倉田から貰った礼金の5両を出す!
仲人の礼金が弔い金になるとは思ってもいなかった主水だった。
秀は簪と1両を手に立ち去る…
他の仕事人達も仕事料を受け取り殺された人達の恨みを晴らすべく出陣するのであった!

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