【熱い90分間】
ついに試合が始まった。どこか寂しく感じる…。
寂しいのも無理ない。相手のサポーターが少な過ぎて名古屋サポーターだけが叫んでるのだから…。どっちがホームなんだよ…って言いたいぐらいだが韓国のＫリーグでは普通の出来事らしい。
まぃちゃん曰くＫリーグで一番盛り上がるのが水原（スオォン）とソウルだそうだ。水原はＪリーグでいう浦和レッズみたいな感じらしい。蔚山は…って感じだった。しかし韓国は代表試合になると一気に団結力が増す。
日韓Ｗ杯の時に何度も何度もテレビで耳にした【テーハミング】コール。そして真っ赤に染まった市役所前広場…。韓国が試合する日は学校を休んでも欠席扱いにならなかった国。
今回はACL…名古屋が相手だから勝って当然って感じで応援を放棄したのかなというぐらいだった。
蔚山Ｗ杯スタジアムは4万人収容できるため寂しく感じる。やっぱりたくさんのサポーターが来てほしいよね。
いっぽう名古屋からは200人前後のサポーターさんたちが韓国入りした。
いつも通り応援すればいい…
いつも通り声を出し…
いつも通り手は頭上で…
空気がヒンヤリしピリッとした感じだったおかげで声がよく出た。
応援中寒さを忘れてたぐらい集中していたせいか熱かった
そんな中先に先制したのは蔚山だった。数少ないサポーターさんたちが喜んでいる姿が見えた。さきほどエレベーターで握手したサポーターさんたちらしき団体が喜んでいるのが見えた。悔しかった…さっきピッチに倒れた選手が今は元気に喜んでいる。
でもまだ時間はある。
諦めたくないし諦めるつもりもなかった。
しかし前半は無得点のまま終わった。
ちょっと肌寒いハーフタイム。
☆mamaから借りたゲーフラをまぃちゃんと挙げた。
※テレビに10秒程映りました
ヒンヤリ寒いハーフタイムから後半に入った。また熱く燃える試合が始まった。
残り45分とロスタイム…どこまで戦えるのかが焦点だった。
そんな中、吉田麻也選手･ダ・ヴィ選手･マギヌン選手がゴールを決めて試合は…
名古屋３-１蔚山で名古屋が逆転勝利をした。サポーターたちは雪崩のように最前列になだれ込んだ。
当初真ん中の最前列は大きな段幕があった為3列程席は空白だったがお構い無しだった。
まだ今季始まったばかりなのに段幕はぐちゃぐちゃ（笑）
嬉しさが一気に爆発した感じだった。
これは夢なのかとあたふたする韓国側の選手やスタッフ…そしてサポーター。後半に3失点した蔚山側は呆然としていた。
逆に名古屋側の選手やスタッフ…そしてサポーターは喜びを大爆発。
日本からはるばる韓国に駆け付けた甲斐があった。
今季に入って始めて有給休暇を使ったサポーターたちがたくさんいた。有給休暇使ってまで応援に来た甲斐があった。
もう何がなんだか分からないままバスに戻ったと思う。行きは先にスタジアム入りをしていたサポーターさんたちも帰りは一緒。
バスは2台とも満員だった。もはや満員御礼（笑）
試合終わって片付けてスタジアムを後にしたのは21時45分ぐらいだった。
乱闘なくてよかった-っていうのが本音だった。
車内では思い思いに語るサポーターさんたち。まぃちゃんと私はまぃちゃんの友達（蔚山サポーター=東京都在住）の方から頂いたおまんじゅうを食べていた。試合日ってなかなか食べる時間ないし食欲が湧かない私には有り難い差し入れだった。夕飯はおまんじゅうになりそうだね…と語りつつ一行は再び釜山へ戻りました。
つづく…
次回は【ほんのり疲れた帰り道】です。
写真提供:神谷さん
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