1/1ページ目 肌を重ねることに抵抗がある訳じゃない。 だけど、好き好んでしたいことでもなかった。 いくつものキスを重ねる。 愛おしむために。 「ヤン…」 ふれあった素肌から、熱が伝わる。 その熱に意識を奪われ、ヤンはラインハルトの背にまわした腕に力を込めた。 ヤンの肌をたどる手をラインハルトは止め、深く、口付ける。 息を奪うほどに。 「…ん、」 「ヤン」 ラインハルトが呼ぶと、ヤンはかすかに目を開いてラインハルトを見た。 しかしその目はどこかうつろで。 「卿…、お前が、欲しい。俺のものにしたい」 「いいですよ……」 私を、全部、貴方のものにしていいです。 だけど、貴方は私のものにならないでください。 「好きだ」 繰り返される言葉。 繰り返されるキス。 そして。 自分の体内で他人のリズムを感じて、刻まれて。 かつて、恋はした。 けれど。 私が私であることは変わらなかった。 今は、変わってしまいそうな気がする。 自分の中の、何か。 [指定ページを開く] <<重要なお知らせ>>@peps!・Chip!!をご利用頂き、ありがとうございます。
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