名前の呪い

 ZARD坂井泉水。彼女の死にまつわるきな臭い噂はゴマンと伝えられている。ファンの後追い自殺を避けるために事故死と発表した説、他殺説など。そして名前の呪い説までが取り沙汰されてきた。


 2007年5月27日に、ZARDのボーカル坂井泉水が、入院先の慶応病院で転落死してから今もなお、その死因については様々な憶測が流れている。だが、坂井の芸名である『泉水』と言う名前が、元々はある女性アーティストの本名から取ったものだと言う事はほとんど知られていないし、その名前にまつわる奇妙な話も語られていないのが実情である。

 その女性アーティストの名は秋吉契里、本名を斎藤泉美と言う。彼女は1997年2月にデビューし、活動停止する2001年までに、7枚のシングルと2枚のアルバムを発表している。彼女がデビューしてからのプロデュースを積極的に担当していたのが、音楽制作会社のビーイング社長、長戸大幸。元々、彼は坂井泉水ではなく斎藤泉美こと、秋吉契里に惚れ込んでいたのだが、全く相手にされなかった為、その直後に現れた、蒲池幸子こと坂井泉水に乗り換え、泉美の一文字を変えて坂井泉水のプロデュースを始めたと噂されている。

 長戸が生み出したアーティストだった『泉水』と『泉美』であるが、2人には驚くべき2つの共通点があった。坂井泉水が亡くなる3年前の2004年9月に、斎藤泉美こと秋吉契里は亡くなっている。享年35。死因は子宮ガンで、長い闘病生活の末に入院先の神奈川で逝去している。

 斎藤泉美は子宮ガン。そして驚くことにもうひとりの“いずみ”、坂井泉水も子宮ガンで入院していた。坂井泉水の直接の死因は転落死であるが、ただならぬ因果を感じてならない。斎藤泉美の無念の呪いがその名前を受け継いだ坂井泉水にかかってしまったのか。それとも単なる偶然なのか。若くして亡くなったこの2人の横顔を見てみると、驚くほどよく似ている。





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