クロード・フランソワ（Claude Francois 1939年2月1日生）［フランス・歌手］
エジプトのイスマイラ生まれ。父親はスエズ運河に働くフランス人労働者で、母親はイタリア人だった。母親が大の音楽好きだったことから、幼い頃よりピアノやバイオリンの英才教育を受けていた。しかし、17歳の時に第二次中東戦争が勃発し、一家はモナコへと移住する。そして、父親が病気で倒れてしまったことから、クロードは銀行員として働きながら家計を支えた。その一方、夜は高級ホテルのナイトクラブでミュージシャンとしてアルバイトをするようになる。この時、関係者に歌の上手さが認められ、各地のホテルから仕事の依頼が入るようになった。そこで、彼はさらなる飛躍を求めて単身パリへと渡る。
1962年より本格的に歌手活動をスタートする。翌年リリースしたセカンドシングル「Belles Belles Belles」がヒットチャート1位をマークし、200万枚以上を売り上げる驚異的なセールスを記録する。1964年にはフランス音楽界の殿堂オランピア劇場のステージにも立ち、押しも押されぬトップスターとなった。
1967年には自らのレコード会社を設立し、実業家としても活動。1968年以降は、フランク・シナトラの名曲「My Way」の原曲となる「Comme d'habitude」の制作を始め、数々のヒット曲を生み出した。
1971年、多忙を極める生活が災いしたのか、ステージ上で失神するというアクシデントに見舞われる。以降、たびたび過労が原因で体調不良を訴えるようになった。また、1977年には熱狂的なファンが彼を銃撃するという事件まで発生している。
1978年3月11日、パリにある自宅アパートの浴室で死体となって発見された。入浴中に浴室の電灯が故障し、それを直そうと濡れた手で電球に触れたところ感電したという。4日後には盛大な葬儀が執り行われ、フランス全土が深い悲しみに包まれた。
1978年3月11日死去(享年39)
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